💡この記事はこんな方におすすめ💡
・オランダワーホリを検討している方
・オランダ移住を考えている方
・オランダの家探しの体験談を知りたい方
今回は、2025年からオランダワーホリをしている私たちが実際に経験したオランダの家探しについて詳しくご紹介します。
結論から言うと、
・オランダの家探しの何が難しいのか
・なぜオランダの家探しは大変なのか
・家探しをスムーズに進めるコツ
などを具体的にご紹介します。
オランダワーホリや個人事業主ビザなどでオランダ移住を検討している人や、海外移住を検討している人、これから現地で家探しを始める人の参考になれば嬉しいです。
オランダの家探しがなぜ難しいのか?


日本にいるときから「オランダの家探しは大変」という噂は聞いていましたが、実際に体験してみて想像以上に本当にハードでした。
「大変=家が見つかりにくい」ということですが、私たちのような海外からのオランダ移住者だけでなく、オランダ人でさえも家探しは大変なようです。
なぜそのような事態が起きているのか?
私たちなりにリサーチしたり、実際にオランダ人の友人やホストファミリーにも聞いてみました。
理由①:人口密度が多い
オランダの国土は実は九州とほぼ同じ広さって知っていましたか?
<2025年時点の人口>
九州・沖縄 → 約1400万人
オランダ → 約1800万人
オランダは近年、海外からの移民や留学生・労働者などの人口が増え、人口密度が高くなっています。
また、国土が小さいことに加えて自然保護区域や農地も多く、家を建築できる土地が限られているため新しい住宅の供給が追いついていないそうです。
理由②:建築スピードが遅い
オランダでは家を建てる際に法律・手続きが複雑で許可取得にも時間がかかります。
また、環境配慮やエネルギー効率に関する規制が厳しいため、住宅を素早く建てることが難しく、結果として住宅不足が深刻化しています。
もちろん他にも理由はあると思いますが、上記のような理由から、
現在ある家を奪い合う状況になっています。
実際に使った家探しサイト・アプリ
厳しいオランダの家探しですが、そんな中でもさまざまな方法を使って家探しを行いました。



僕たちは有料・無料を組み合わせて5つのプラットフォームを使いました。
有料サイト
Kamernet


オランダでは主流の物件検索サイトで、利用者も多いです。
【Kamarnetの特徴】
個人と個人、または大家と借り手をつなぐプラットフォームとして運営されています。つまり、不動産会社が直接運営しているわけではなく「物件掲載の場」を提供しているマッチングサービスです。
無料でも物件の検索やWEB上の情報観覧は可能ですが、実際に内見に行きたい際にオーナーへ連絡するには月額€20ほどの有料登録が必要です。
Holland2Stay


Holland2Stayは、利用している人はそこまで多くないかもしれませんがユニークな家探しサイトです。
【Holland2Stayの特徴】
いくつかの物件は先着順ではなく、抽選で入居者を決めるということです。
もちろん当選後も審査はありますが、内見すら行けないことが日常茶飯事のオランダの家探しで希望の光として頼れる可能性のあるサイトです。
サイトも非常に見やすく、綺麗で新しい物件が多い印象です。
無料サイト
Funda


Fundaは、オランダ全土の賃貸・売買物件が豊富に掲載されている不動産ポータルサイトです。
【Fundaの特徴】
物件を掲載できるのは、NVM(オランダ不動産協会)に所属する正規の不動産会社のみであるため、詐欺やトラブルが非常に少ないことです。



個人オーナーより不動産会社の掲載が多いので信頼できますね。
Facebook Marketplace


日本では有名ではないですが、Facebookの利用者同士で物の売買ができるプラットフォームです。
【Facebook Marketplaceの特徴】
個人間でのやり取りのため詐欺も比較的多いということ。
家などの金額が大きいものは特に詐欺なども多いので、使い方には注意が必要です!
オランダ掲示板


こちらの掲示板は、オランダ在住の日本人向けのプラットフォームになっています。
【オランダ掲示板の特徴】
日本人が運営しているプラットフォームで、日本語表記のため情報が見やすいことです。
あまり物件数は多くないのですが、母国語で情報を得れるのは安心ですね。
家探しで大事にした6つの条件
ただでさえ困難なオランダでの家探し。
理想の家を手に入れるのは至難の業ですが、その中でも「これだけは外せない条件」をまとめることをおすすめします。
ご参考までに、私たちカップルが物件を探す際に大事にしていたのは以下の6つです。
① プライベートな空間
シェアハウスなどは検討しておらず、日本で1Kと言われるStudioタイプや寝室がついた1Bedroom。
② 住民登録(BSN取得)が可能
オランダではBSNを取得しないと就労・銀行口座開設などができません。そのため、住民登録不可の物件は候補から外しました。
③ 家賃
自分たちの収入に対して、審査が通る可能性がある範囲内で探しました。
④ 立地
私たちは大都市が好きではないので、大都市までのアクセスが1時間以内で、穏やかで落ち着いた雰囲気のある都市を検討しました。
⑤ 家具付き
初期費用を抑えるために家具付きの物件を探しました。
⑥ 清潔さ
ボロボロでなければいいかなというくらいで、特に新築などにこだわっていたわけではありません。
後ほど詳しく話しますが、
オランダの家探しはスピードも大事なので家探しの軸を決めておくのは非常に大切です!
オランダの家探しの結果
上記の6つの条件に合う物件には、内見依頼の連絡をほぼ毎日送っていました。
実際に送っていた内見希望のメッセージは、記事後半に記載しています。
私たちの初めてのオランダでの家探しの結果は以下のとおりです🔻
家探しを始めてから契約までかかった期間▶︎ 約3週間
内見希望のメッセージを送った数▶︎ 約70件
返事が来た数▶︎ 約30件(そのうち9割5分は直接内見につながらない内容)
内見に行った数▶︎ 1件
そして、内見に繋がりそのまま契約が決まった物件は、Facebook Marketplace経由でした。



内見1件しか行ってないのに契約するって極端じゃない?
と思った方もいるかもしれません。
私たちは以下の理由で、内見1件しか行ってないにも関わらず契約を決めました🔻
①そもそも内見まで辿り着くのが本当に大変だと実感したから
②内見した物件が上記の6つの条件にほぼ当てはまっていたから
③まず家を確保して、精神的な安心感を持ってオランダ生活の基盤を作りたかったから
実際の内見から契約までの流れ


ここでは具体的に、内見後から契約完了までの流れをご紹介します。
内見後、私たち2人とも入居したいという思いだったので当日中に連絡し、不動産担当者からの連絡を待つように指示されました。
2日後、不動産担当者から審査に必要な書類を送付するように言われ、必要書類を送付しました。
個人情報(名前、携帯番号、メールアドレス)
パスポートコピー
過去3ヶ月分の給料証明
過去3ヶ月分の銀行残高証明
1週間後、必要書類が問題ないとのことで契約書が送られてきました。
契約書の添付と共に、内容に問題なければサインをしてDeposit(前金)の送金をしてねという内容でした。
契約書にサインする前に、不明点はメールで質問し、納得できる回答を得てから署名しました。
5日後、私たちの署名済みの契約書とDeposit(前金)の着金が確認され、先方のサイン入りの契約書が返送され、無事に契約完了となりました!
その後、具体的な入居日を決定しました。
内見の時の質問リスト
日本では不動産会社が仲介して契約することがほとんどで、個人間での質問のやりとりはないかと思いますが、
【実際に内見時に聞いた質問】
・契約書の有無
・ミニマムステイの有無&退去時の条件
・光熱費(水道、電気、ガス、インターネット)は全て家賃に含まれているか
・大家さんの個人情報
・家賃の支払い方法と期限
・いつまでに入居希望の返事をしなければならないか
・今後の流れ
オランダでは入居希望者を集めて団体で内見することもありますが、私たちの場合はオーナーと私たちのみで内見を行い、その際に上記の質問をしました。



内見時に1対1で対応してくれたり、質問にも丁寧に答えてくれて好印象でした。
詐欺が多いFacebook Marketplace上で見つけた物件だったので警戒して内見に行きましたが、内見時の以下の対応で非常に信頼できるなと思いました。
・ミニマムステイの説明(オランダでは法律上、オーナーはミニマムステイを契約条件つけれない)
・家賃の支払いは振込限定(キャッシュ不可)
・急かさず検討時間をくれた
・Facebook Marketplaceはあくまで窓口として利用していることの説
オランダの家探しで意識した3つのポイント
① こまめな物件チェック
毎日、朝晩は日課のように各サイトをチェックしていました。気になる物件は即連絡が鉄則。
今回実際に決まった物件も、掲載された当日に連絡をしました。
② ファーストメッセージの内容
物件は完全に売り手市場のオランダ。オーナーは1日に何十件のメッセージを受信すると思います。
そのため、
オーナーの目に留まる・返事をしたくなるようなメッセージを送ることが重要です。
簡潔な挨拶・自己紹介・滞在予定を含めたメッセージを送ると、返信率が上がります。



実際にオーナーから「メールの内容が良かったから案内した」と言われました。
実際に送っていたメッセージはこちら🔻
Hello 〇〇,
My partner and I are a respectful Japanese couple (XX & XX years old), currently living in the Netherlands with a Working Holiday Visa. We’re very interested in your listing and would love to hear more details if it’s still available.
We’re looking for a private and peaceful place for long-term stay. We both have stable income and can provide proof if needed.
We don’t smoke, don’t have pets, and always keep our space clean and quiet.
Please let us know if viewings are possible, or if you need any other information about us!
Looking forward to hearing from you 😊
③ 事前に必要書類を準備
パスポート、残高証明、給料証明などは必要と思っていたので日本にいる時点で用意していました。
工夫した点としては、
・残高証明
→ 各銀行発行のものに加え、複数銀行の合計額などがわかる資料を作成。
・給料明細
→ 英訳し、金額をユーロ建てで追記。こちらも収入合計がわかる資料を作成。
・雇用証明
→ 私の場合はフリーランスなので、雇用契約書も英訳で準備していました。
これらを用意しておくことで、オーナーからのメールに対して迅速な返信ができ、その後の手続きがスムーズに進みました😊
Facebook Marketplaceの注意点
予想外に良物件を見つけたFacebook Marketplaceですが、詐欺には注意が必要です。
チェックすべきポイント:
- 宣伝っぽい写真・説明文が薄い投稿は避ける
- アカウントの作成年が浅すぎないか
- 他の投稿内容(実績や信頼性)
詐欺っぽいDMの例:
「その物件は埋まったけど別の物件紹介するからWhatsAppで連絡して」など。
私たちが契約したオーナーの場合、Facebook Marketplaceは窓口として使っており、実際の契約はオーナーが経営する不動産会社と結びました。
オランダの家探しはかなり大変なので焦る気持ちもわかりますが、その焦りを利用して騙そうとする悪い人間もいます。
そのため、なるべく信頼できる相手をしっかり見極めましょう。
まとめ:海外の家探しにおける心構えとアドバイス
いかがだったでしょうか?
最後に、実際にオランダの家探しを体験した私たちから、海外の家探しにおける心構えとアドバイスです。
・正解はないが、自分たちの条件を明確にしておく
・焦らず、信頼できる相手と出会うまで丁寧に進める
・交通費や時間的コストも考慮しつつ、まずは拠点を作るのも戦略
僕たちのように、オランダ到着後しばらくはWorkawayなどで費用を節約しつつ一時滞在しながら家探しするのもアリ!
Workawayについて詳しく書いた記事もあるのでぜひ参考にしてみてください😊🔻
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!
それでは、Doei〜!!🇳🇱