💡この記事はこんな方におすすめ💡
・オランダワーホリや個人事業主ビザでオランダ移住を始める人
・オランダ生活で略語に悩まされている人
・オランダ生活の基礎知識を知りたい人
略語・専門用語に溢れているオランダ

オランダワーホリや個人事業主ビザなどでオランダ移住生活が始まるとぶつかる壁。それは、
オランダのビザ申請の方法・家探し・仕事探しの手続き方法を調べても、これらの単語は当たり前のように使われていることが多く、意味を知らないと文章そのものが理解できないということもあります。

私も実際、オランダ移住について調べ始めた時は略語・専門用語の多さに頭を抱えました😅
ただ、あらかじめ意味を知っておけば、実際にその表記を見聞きしたときに落ち着いて対応できます。
不安を減らすためにも、基本用語を事前にチェックしておくのはとても大切です📝
本記事では、オランダ移住・オランダワーホリ・長期滞在者が必ず出会う「よく使う専門用語」を、なるべく分かりやすくまとめました。
これから移住予定の方も、すでに住んでいる方も、何かの参考になれば嬉しいです!
行政・ビザ・登録関連


Vナンバー(V-nummer)
Vナンバーとは:オランダ移民局(IND)が外国人に割り当てる個人識別番号。
使う場面:ワーホリビザ・個人事業主ビザなど、主にビザ関連の手続きを行うとき。
ワーホリビザや個人事業主ビザなどのビザ関連の手続きにおいて、Vナンバーは非常に重要な番号であり、オランダ渡航後によく使う番号になります。
特にオランダワーホリにおいて、事前登録が完了するとこのVナンバーがINDからのメールにて付与されます。
オランダワーホリの事前登録の詳細についてはこちら記事を参考にしてみてください😊
IND(Immigratie- en Naturalisatiedienst)
INDとは:オランダの移民・帰化局。滞在許可やビザの手続きを行う機関。
使う場面:ワーホリビザ・個人事業主ビザなど、主にビザ関連の手続きを行うとき。
ウェブサイト: https://ind.nl
オランダに長期滞在(例:留学、ワーホリ、パートナー滞在、就労)するためには、INDでの滞在許可申請が必要です。



オランダ移住する多くの方にとって、最初にお世話になる機関です
INDのウェブサイト上で手続きをすることもありますが、書類をINDに郵送するなどオフラインでのやり取りも多いです。
僕たちはオランダ到着日にスキポール空港での入国検査の際に、オランダワーホリの事前登録完了通知メールのコピーを見せたところ、「INDともちゃんと連絡をとってるってことだね」と言われました。
それだけ信用度の高い機関ということですね。
BRP(Basisregistratie Personen)
BRPとは:オランダの住民基本台帳に登録すること(オランダの住民登録)
使う場面:オランダでregistratiomができる家を見つけて住民登録をするとき。
ウェブサイト:各市役所のHP。
オランダで4ヶ月以上滞在する場合は、住んでいる市役所(Gemeente)でBRP登録を行い、正式な居住者として認められる必要があります。
オランダの家探しが非常に重要かつ大変と言われる理由はここにもあり、
①慢性的な住宅不足と移民の増加
②BRP登録に対応していない住宅もある
③BRPを申請しBSNナンバーを取得しないとオランダでの生活が超不便
というわけで、家探し・BRP登録がオランダ移住で最初にぶつかる最も高い壁とも言われています。
また、よくある疑問点で多いのが、



BRP・BSN・RNIの違いが分からない・・・
ということですが、以下にBSNとRNIについてもご紹介します。
RNI(Registratie Niet-Ingezetenen)
RNIとは:BRP登録ができない4ヶ月未満の短期滞在者向けの住民登録制度。BSN発行が目的。
使う場面:4ヶ月未満のオランダ滞在を予定しているけどBSNの取得が必要なとき。
ウェブサイト:RNI登録ができる全国19ヶ所の指定市役所のHP(アムステルダム、ロッテルダムなど)
オランダ渡航後まだ住所が決まっていない、またはオランダに4ヶ月未満の短期滞在予定の場合、RNIに登録すればBSNを取得可能です。
ただし、後にご紹介するDigiDや健康保険加入は制限されるケースもあります。
中にはオランダワーホリなどで長期滞在予定の人で、家が決まる前にRNI登録をし、BSNを先に取得する方もいるみたいです。その場合、家が決まった時点・4ヶ月以上の滞在でRNIからBRPに切り替え手続きが必要です。
項目 | RNI(非居住者登録) | BRP(居住者登録) |
対象者 | 4ヶ月未満の短期滞在者or家が決まっていないけどBSN取得したい人 | 4ヶ月以上の長期滞在者or家が決まっている人 |
登録場所 | RNI対応の全国19の市役所 | 実際に住む市の市役所 |
取得できるもの | BSNのみ | BSN+住民登録証明など |
制限されるもの | 現地保険加入、公共サービスなど | 特になし |
切り替え | 家が決まり次第BRPに変更手続きが必要 | 一度登録したら変更なし |
BSN(Burgerservicenummer)
BSNとは:BRPやRNIを申請することで取得できるオランダでの個人識別番号
使う場面:オランダでの就職・就労、現地保険加入、銀行口座開設など
BSNは、税金、医療、保険、就労、教育、銀行口座などあらゆる公的サービスの利用に必要な個人番号です。



日本で言うマイナンバーだと思うとイメージしやすいと思います。
BSNは、RNIまたはBRPを登録すると付与されます。
オランダで働くには、バイトでもフルタイムでもBSNがないと雇用契約ができません!
給与の振込や税金の手続きに必要なので、雇う側もBSNがないと雇えない仕組みになっています。
DigiD(ディヒディ/ディッヒディ)
DigiDとは:オランダ政府が提供している”オンライン用の身分証明(ログインID)”
使う場面:病院の予約、確定申告、健康保険の内容確認、BRPやBSNの確認など
ウェブサイト: https://digid.nl
DigiDは、税金や医療・学校・市役所の手続きなど、オランダの公的サービスにオンラインでアクセスするためのログインIDのようなものです。
【DigiDがあることでできること主な一覧】
<医療>
・医療機関の予約
・服用した薬の履歴確認
・健康保険情報の確認(Zorgverzekering)
<税金>
・税務署(Belastingdienst)での確定申告
・手当や控除の申請
<市役所手続き>
・BRPやBSNの確認
・住民登録変更手続き
DigiDの登録は、BSNを取得することで可能になります。つまり、DigiDを作るためにまずはRNIやBRPで住民登録して、BSNを取得する必要があります。
DigiDは、オランダ生活のあらゆる場面で使う”重要な鍵”です。
一度DigiDを取得してしまえば、各機関のウェブサイトでログインするときに共通して使えるので、紙の書類を郵送したり、窓口に行かなくても多くの手続きがオンラインで完結するので便利です。
金融関連


BTW(Belasting Toegevoegde Waarde)
BTWとは:オランダの付加価値税。日本の消費税にあたる。
使う場面:主に買い物など
オランダでは一般的に21%のBTW(税金)が商品やサービスにかかります。レシートなどには「BTW込み」や「excl. BTW(税抜き)」と表記されます。
ただし、21%はあくまで標準税率とされ、他に軽減税率や非課税のものもあります。例えば、
主な税率がこちら🔻
BTWの税率 | 内容 | 適用される商品・サービス |
21%(標準税率) | 一般的な商品・サービス | 家電、衣類、美容院、外食、家具、ホテル代など |
9%(軽減税率) | 生活必需品 | 食品(スーパーの食材)、水道水、薬、書籍、公共交通など |
0%(非課税) | 特定の輸出入、国際交通 | 国際航空運賃、EU圏外への輸出品など |
KvK(Kamer van Koophandel)
KvKとは:オランダの商工会議所。フリーランス・個人事業主登録や企業登記をする機関。
使う場面:個人事業主ビザでビジネスを登記するときなど
ウェブサイト: https://kvk.nl
オランダで個人事業主(Zzp’er)として活動するには、KvKにビジネスを登録することが義務です。登録時には事業内容、活動地域などを報告します。
KvKに登録することでKvK番号が付与され、インボイスの発行や法人としての銀行口座開設も可能になります。
また、KvK番号を持っていることでクライアントからの信用度も上がります。



オランダで個人事業主ビザで滞在・移住を考えている人は必ず利用する公的機関ですね!
Belastingdienst
Belastingdienstとは:オランダの税務署。所得税・消費税・補助金の申請などを管轄。
使う場面:個人事業主ビザを取得しフリーランスとして活動を始めるときなど
ウェブサイト:https://www.belastingdienst.nl/wps/wcm/connect/nl/home/home
・オランダワーホリ中に就業し収入がある
・家賃補助や医療保険補助を受け取る
・オランダで確定申告をする
このような場面でも、Belastingdienstへの登録・申告が欠かせません。
また、Belastingdienstを利用するためには、DigiD・BSN・銀行口座・収入証明などが必要になります。
IBAN(International Bank Account Number)
IBANとは:国際的に使われる銀行口座番号。オランダのすべての口座に付与。
使う場面:給与の銀行振込、家賃やSIMなどの支払い、補助金の振込、海外との送金など
オランダを含むヨーロッパ各国では、送金や引き落としの際に銀行口座番号としてIBANを使うのが一般的です。
オランダで銀行口座を開設すると”NL”から始まるIBANが発行され、給与振込や家賃引き落としに使用します。



このIBANは分かりやすく言うと、「銀行名・支店番号・口座番号」をセットにした1つの情報です。開設した銀行口座ごとに異なる番号が付与されます。
ちなみに、オランダでメジャーかつおすすめとされる銀行は以下の通りです🔻
・ING
・ABN AMRO
・Bunq
・Revolut
医療・保険関連


Zorgverzekering(健康保険)
Zorgverzekeringとは:オランダの法定健康保険制度。長期滞在者は加入が義務。
使う場面:医療機関での診察など
ウェブサイト:https://www.rijksoverheid.nl/onderwerpen/zorgverzekering
オランダワーホリなどでオランダに4ヶ月以上滞在する場合、原則としてオランダの健康保険であるZorgverzekeringに加入しなければなりません。



オランダ滞在が短い場合や、オランダでの就労をしていない場合は、Zorgverzekeringへの加入は原則不要です。
気になるZorgverzekeringの保険料ですが、2025年現在、月額約€130〜€160です(年齢・会社・保証範囲やプランによって異なります)。
Zorgtoeslag(医療保険補助金)
Zorgtoeslagとは:Zorgverzekeringに加入している一定の収入以下の人が受け取れる医療保険の補助金制度。
使う場面:補助金申請をするとき。
ウェブサイト:https://www.belastingdienst.nl/wps/wcm/connect/nl/zorgtoeslag/zorgtoeslag
オランダの健康保険Zorgverzekeringの保険料は高めですが、収入が少ない人はZorgtoeslagという医療保険補助金を受けることで、国が毎月の保険料の一部を補助してくれます。
【Zorgtoeslag(医療保険補助金)を受給するための主な条件】
・Zorgverzekeringに加入していること
・18歳以上
・オランダに居住している(BRP登録済み)
・所得や資産が一定以下
具体的な申請方法やどれくらいの金額が補助されるのかなど詳しくは、また別の動画でご紹介するのでお楽しみに!
交通・生活インフラ関連


OV-chipkaart
OV-chipkaartとは:公共交通機関で使えるICカード。
使う場面:オランダで電車・バス・トラムなどを使うとき。
ウェブサイト:https://www.ov-chipkaart.nl
オランダ国内の公共交通機関(電車・バス・トラム・地下鉄など)全てに使える交通ICカードです。



日本で言うSuicaやPASMOのようなイメージです!
定期券の登録やチャージもアプリや駅で可能で、とても簡単です😊
また、OV-chipkaartはオランダの街中でいろんなところで購入することができます。
【OV-chipkaartを購入できる主な場所】
・駅の券売機やサービスカウンター
・大きめのスーパーマーケット(Albert Heijnなど)
オランダワーホリやオランダ移住だけでなく、オランダ旅行の際にも使える便利でお得なカードなので非常におすすめです。
OV-chipkaartの詳しい使い方や種類・メリットなどの詳しい記事は別でご紹介しますのでお楽しみに!
NS(Nederlandse Spoorwegen)
NSとは:オランダ国鉄。長距離移動や都市間移動に利用。
使う場面:オランダで電車を使うとき。
ウェブサイト: https://www.ns.nl
NS(オランダ国鉄)は、オランダ全国を走る主要な鉄道会社です。
NSに乗車する際は、上記で紹介したOV-chipkaartで乗車が可能です。



NSは目的地までの経路検索や時刻表検索・運行情報確認などができるアプリもあり、個人的にはとても使いやすくておすすめです😊
PostNL
PostNLとは:オランダの主要な郵便サービス会社。荷物・手紙・通販配送などに使用。
使う場面:書類・手紙などの郵送、荷物の受け取りなど
ウェブサイト: https://postnl.nl
PostNLは、オランダで最大手の郵便・宅配事業を行う企業で、日本で言う日本郵便に当たります。
オランダ生活・オランダ移住の際にPostNLを使う主な場面がこちら🔻
・オランダワーホリビザの申請書類を郵送するとき
・在オランダ日本大使館にアポスティーユ付き戸籍謄本の翻訳申請をするとき
・日本にいる家族や友人に荷物を送るor受け取るとき
PostNLのおすすめポイントはたくさんあるのですが、1番のおすすめポイントは、
日本とは違い、海外となると荷物がちゃんと送り先に届くかどうか心配ですし、ワーホリや個人事業主ビザなどの重要書類だと余計に届いたかどうか気になりますよね。
PostNLのカウンターなどで、「追跡番号がほしい」などと伝えることで追跡用のQRコードがもらえるので安心です😊
終わりに
いかがだったでしょうか?
オランダワーホリや個人事業主ビザなどでオランダ移住を始めたばかりの時期は、分からない単語だらけで頭が混乱することもあると思います。
そんなときに、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです😊
それでは、Doei〜!!🇳🇱